乳房再建手術のデメリットを人工乳房がカバーできます

乳がんの手術といえば、以前は乳房温存手術を希望された方が多くいらっしゃいました。

ところが、もともとの乳房と腫瘍の大きさによっては、無理な乳房温存手術をすると、乳房が変形してしまうことから、最近では無理な温存手術は避け、乳房をすべて切除してから、乳房再建手術を受ける、という方が増えてきております。

インプラント乳房再建で自然に再現できない乳房形状とは

保険適用となったことで、受ける方がさらに増えた乳房再建手術ですが、インプラントによる乳房再建手術(体内にシリコン製の半球形バッグを埋め込む再建手術)の場合、『大きく下垂した』乳房を再現することは困難とされています。

このように『大きく下垂した』形状の再現は、自分の腹部や背中の組織(自家組織)を胸に移植する再建手術が一般的ですが、新たなキズができることに辛いと感じる方や、『移植手術が、自分の身体に負担を与えないだろうか』と不安に思う方も少なくありません。

乳房再建手術後のメンテナンスとは

乳房再建手術で使用するインプラント(体内に埋め込むシリコン製の半球形バッグ)は、時間とともに状態が変化していくといわれており、10~20年後には、インプラントの入れ替えが望ましいとされているため、将来的には再度外科手術をして、交換や摘出をする場合が出てきます。

また、再建していない側の乳房が、加齢とともに下垂して、左右のバランスが悪くなる可能性も将来あることから、その際は、再建していない側の乳房を持ち上げる、もしくは脂肪注入(CAL組織増大術など)で調整するなど、バランスを合わせる外科手術が必要となることがあるとされています。

放射線療法のあとに受ける乳房再建手術

放射線療法をされた直後の方は、皮膚が硬くなってしまい、皮膚が伸びないことから、『乳房再建手術を今すぐにしても、はたして乳房が思い通りの形になるかどうかは、手術をしてみないとわからない』と主治医から言われることがあります。

自分の将来の身体のことを考えると選択肢も変わってきます

乳房再建で思い通りの形状が再現できるかどうか、数十年後にインプラントの(体内に埋め込むシリコン製の半球形バッグ)入れ替え手術が必要になった時、年齢的に自分の身体は耐えられるのかどうか、また乳房再建でバランスが良くなっても、加齢で将来、再建していない側の乳房だけが下垂してきたらどうしよう、といったことを考えると、選択肢は色々と変わってきます。

乳房再建手術は、形成外科の技量で、仕上がりの振れ幅が大きいとも言われています。

装着型人工乳房であれば、『大きく下垂』した形状も再現しやすく、体内に埋め込んだインプラントの入れ替え手術で、自分の身体に将来メスを入れる心配もなく、加齢でたとえバランスが悪くなっても、自分の身体に合わせて再度人工乳房を作り直せば、バランスを合わせる外科手術も必要なくなります

【乳がん経験者の方に、下垂形人工乳房を左右両方に装着していただいている画像です】

自分の年齢と、乳房再建手術後の長期にわたるメンテナンスのことも考え、『温泉にさえ入れれば、それで十分』という理由から、自分の将来の身体に負担のかからない、『装着型人工乳房』をお選びになる方が増えてきております。